月別アーカイブ: 2008年10月

30年前からのエコ

美術館や、博物館に、
永久コレクションとして認定されている
「スタンス」という名前のモノがあります。

絵画?オブジェ?骨董品?

いえ、いえ。
それは、チェア。椅子なんです!

ニューヨーク近代美術館、スウェーデン王立博物館の
永久コレクションとして認定されているinnovatorの「スタンス」。

1971年の生まれですが、今でも大変人気者のチェアです。

発表された当時、注目を集めたその理由は、
デザインはもちろん、デザインを生み出す源となったコンセプトに
多くの人が共感したからだそうです。

まだ、環境問題だとか、エコロジーだとか、資源について
現在のように、意識が高まっていなかった時代、

省資源や、リサイクルについていち早くアプローチしたのが、
innovator(イノベーター)」というブランドで、
商品として出来上がったのが、この「スタンス」という椅子なのです。

innovator(イノベーター)は、

・デザインや素材に無理や無駄を省く。
・永く使い続けることで省資源化を実現する。

という、とても理にかなった発想で商品を作り続け、
今なお、すべてのイノベーターの製品に受け継がれています。

・最小限の部品交換で、いつまでも使える。
・カバーリングスタイルなので、カバーをはずして洗える。
・クッション部分や、カバーだけ、買い足す事ができる。

   といった、永く使える工夫が、30年以上前から根付いているんです。
※過去の記事です。現在、innovatorの取り扱いはありません。

「スタンス」のデザインの起源は、
1919年に設立された、バウハウスという
デザイン教育学校の中から生まれた
カンチレバーチェアにあると思います。

バウハウスでは、[芸術と工業技術の新しい統一]をめざしていました。
シンプルであるからこそ、美しく、永く愛され、
そして、大量生産を可能にしていったのです。

機能を満たす最小限のデザインを美しいと考え、
新しい素材、構造の家具や建築が生まれたのもこの時代です。

マルセル・ブロイヤー「カンチレバー」

ミース・ファン・デル・ローエ「MRチェア」

これらの、デザインは、今でも多くの人に受け入れられ、
まったく古さを感じさせませんよね。

歴史上重要なデザインとして、
「スタンス」チェアが、世界各国の美術館で
パーマネントコレクション(永久保存コレクション)として
認定されている理由が、おわかり頂けたでしょうか?

デザインだけじゃない。
そこに込められた意味が、人を動かすんだと・・・。

世界唯一の革張りソファの作られ方

重厚感があって、
高級感があって、
なめらかで、
しっとりしていて・・・

そんな、欲求を満たしてくれるのが、革張りソファ。

革の質感や、縫製、クッション性など
ソファは長く使いたいから、求める物も多いもの。

今日は、札幌ファニシングショールームTERRAでも人気の
革張りソファのブランド HTL社のソファを紹介します。

HTLの本社はシンガポール。
世界31ヶ国に輸出している世界の革張りソファトップメーカーです。

このメーカーの最大の特徴は、
世界で唯一、自社の皮革工場を持っていることです。

ドイツ・イタリア・フランスなどのヨーロッパのデザイナーと提携し

優れたデザイン、良質な皮革で、高品質なソファを作っています。

品質管理は最重要項目。
製革、染色、縫製、耐圧・・・いたるところまで配慮し、
充分なテスト、チェックを重ねた上で、出荷されていきます。

そうして生まれた、HTLの革張りソファは、
包まれるような座り心地や、
モダンでシンプルなデザインが人気の理由でしょうか。

大きすぎないサイズや、変形ソファなどのバリエーション豊かなアイテムも
日本の住宅にマッチする要因となっているようですね。

HTLの革張りソファは、
TERRAショールーム5階で展示しております。
あなたの手で、HTL社の革に触れてみてください。

自信を持って世界に発信する、その理由がわかっていただけると思います。

人間工学から生まれた椅子

家具をデザインするとき、
デザイナーは、一番何を重視するでしょうか?

デザイン性(見た目)?
コスト(安く売れるか)?
話題性(とにかく目立つ)?

いえいえ、やっぱり、本当に良い家具とは
使い心地を追求して作られます。

使う人に、使いよい家具。

さらに追求すると・・・
全員に使いよい家具なんて、ない事になる・・・!?
そうです。
人によって、体型や身長、そして使う目的が違いますね。
だから、自分に合った家具を選ぶ、と言う事が大切です。

たとえば、チェア 一つとってみても、
何をするときに座るチェアですか?
あなたの体型は?
座るときの癖は?
どんな姿勢が楽ですか?

ちなみに、私は、
深く背中に寄りかかったり、
椅子の上で楽器を弾いたり、
長時間、本を読んだり、
たまには、椅子の上でアグラをかいたりします。

それには・・・
ロッキング機能が付いていて欲しいし、
簡単に背が倒れたり、元に戻って欲しいし、
楽器を持つときに、アームが邪魔にならないで欲しいし、
本を読むときには、肘は肘掛にかけて固定したいし、
アグラをかくときには、ひざにぶつからないアームの位置と
座り良い座面が必要になります。

そうやって、オーダー家具のように
自分の目的に合った自分用のチェアを見つけられたら・・・

人の身体の動きの特徴や、
骨の構成、筋肉のつき方とその使われ方。
作業内容と、そのときの姿勢、荷重、目線などは、どうなっているのか?

こんな風に考える学問を、「人間工学」といいます。

人間工学は、あらゆる角度から人の身体と、
それをとりまく外的要素を研究するのです。

今日は、人間工学から生まれた一つの高機能チェア
「エルゴヒューマン」をご紹介します。

エルゴヒューマンの一番の特徴は、
独立したランバーサポート(背骨のS字を矯正する機能)。
長時間座ることは、腰に大きく負担をかける事になります。
この独立ランバーサポートは、作業体勢でも、リラックスの姿勢でも
しっかり腰・背骨をサポートしてくれます。

もちろん、バックシート(背もたれ)やヘッドレスト(枕部分)、アームレスト(肘掛)、座面の高さや角度を姿勢や条件に合わせて調節できます。

ロッキングの固さも、座る人の体重で感じ方が違います。
そのロッキングの固さも調節できるので男性でも女性でも、快適にロッキング機能を使うことが出来ます。

また、座面、背面に使われているメッシュ素材は、身体の曲線にフィットし、
表面への圧力を均一に保ち、長時間座っても蒸れません。

エグゼクティブチェアーならではの重厚感をお求めの方には
オールレザータイプもあります。

エルゴヒューマンなら、独立ランバーサポートと、各部の調節機能で
様々な人の、様々な姿勢や条件に合わせる事ができ、
長時間座っても疲れにくい自然な着座姿勢が保てます。

パソコンで長時間作業して腰が痛かったり、
パソコンの画面を見ながらの思考作業が多かったり、
リラックス感を求めるため、深く背にもたれかかったり、
後傾姿勢で、キーボードをたたいたり、

でも・・・今までの椅子じゃ、疲れてしまって・・・・
そんな方に、おすすめいたします!

家具の世界で、はばたく ”ちょうちょ”

最近では、若い方にも本当に人気の高い
「一枚板」の家具。

長い年月かけて育った、立派な木の息吹を感じさせる
命の力を感じさせる、

魅力のある家具。

さて、これらの無垢板の家具に見られる、
このちょうちょ型の部材。
何だかわかりますか?

これは、ただの飾りではないのですよ。

板は、乾燥や湿気で膨張したり、よじれたり、縮んだりします。
割れ等をとめる為にはめこまれた
「ちぎり」という物なんです。

よく、「ちぎりを交わす」なんていいますよね。

お互いを結ぶ、この「ちぎり」。
信頼関係を結ぶ時の言葉にもなっているのですね。

人気の一枚板の家具に、こんなダイニングもあります。

これは、ナラ材と、アメリカンウォールナットの
コラボレーション。

木目にあわせて接合するので、
同じデザインはありません。

世界で一つだけの、オリジナルテーブルになります。

ちぎりの入れ方も、
木の割れ目に沿って入れるので
場所も大きさも、様々。

味わい深い印象にも一役かい、
装飾性も持ち合わせる、このちょうちょ。
TERRAの一枚板家具売り場で、注目してみてください。

世界に一つだけの家具
逸品家具売り場はTERRA3階です。

街を歩いてデザインを楽しもう♪

札幌ファニシングには、札幌の他、
旭川と大川にショールームがあります。

今週末、その大川ショールーム『Neo Design 大川』で
嬉しいイベントがあるんです!

Design walk in 大川

大川周辺の家具専門店・インテリア業者から、案内状を取り寄せてください!

す・る・と!
大川にある、3つの家具メーカーのショールームにご入店頂くことができ、
3日間開催されているセールに参加していただけます!

なんと、5万円以上のお買い物をされた方皆さんに、
嬉しいお土産もついてくるのですよ♪

家具の街、大川で
北海道家具のあたたかさや、グッドデザインな家具たちと出会えます。

10月11日~13日
デザインウォーク イン 大川