日別アーカイブ: 2008/10/20

木製家具の、なかみ。

テーブルなどの、木製の家具に使われている
”木材のなかみ”(種類)について、ご紹介します。

木材について「よくわからない」という方のために、
今日は、色々な素材を使って説明してみますね。

1.無垢板(むくいた)
 無垢板とは、こういう感じです。

 材料となる木を、切ったもの。
 1枚板とも言います。

 お肉と一緒で、種類・大きさ・質が良いほど高価です。

2.集成材
 小さい断面の木材を、長さ方向や、厚さ方向に継ぎ足して
 多きい断面の木材にしたもの。

3.突板(つきいた)
 木材を、薄く切ったものです。
 切る方向により、板目、柾目、杢目があります。

 左が板目、右が柾目です。
 杢目は、4で説明する、かつらむきの状態から取ります。

4.合板
 ベニヤとも言われます。
 木材を大根の「かつらむき」のように、薄くむきます。
 繊維の方向を90度変えながら、奇数枚(5枚や7枚)重ね、接着します。

 この合板に、
  3の突板を貼ったものを 「天然木化粧合板」
  ポリ塗装をしたものを「ポリ化粧合板」
  木目をプリントした紙をはったものを「プリント化粧合板」と言います。      

5.木質ボード
 木の小片を接着剤と混合して、圧縮して作るボードのこと。

 ”あらびき”なら、パーティクルボードと言われます。

 もっと細かくした木の繊維を接着剤と混ぜて固めると、
 ファイバーボードと言われます。

 ファイバーボードには、密度が低い順から、
  ・インシュレーションボード
  ・MDF
  ・ハードボード——–の3種類に分かれます。

6.フラッシュ構造合板
 天然木や、木質ボードの枠に、合板やMDFなどの板を貼った
 中空構造の板のこと。
 表面には、プリント化粧シートや、突板を貼ります。

 障子は、片面からしか、紙を貼りませんが、
 木質の枠に、両面から貼るのがフラッシュ。

 丈夫にするたため、枠の中に、
 ダンボールなどの格子状の芯を入れることもあります。

 フラッシュ構造合板を作っているところ

種類によって、異なる利点があります。
その使われる部位に適した材料で、いろいろな家具が作られています。

これからは、材料の事を考えながら、家具を見てみてください。
今までと、ちょっと違った見方が出来るかもしれませんよ。