カテゴリー別アーカイブ: 家具・インテリア紹介

家具職人のこだわり

あるインテリア雑誌を眺めていました。

そこには、有名家具メーカー「マルニ木工」の
家具作りへの執念のようなものが、書かれており

カタログだけ見ていても、伝わってこない
家具職人のこだわりがありました。

TERRAショールームを歩いていても
家具職人、国内家具メーカーのこだわりを、見ることが出来ます。

飛騨高山の家具メーカー「日進木工」の、チェアを見てみましょう。

これは、ダイニングチェアを正面から撮ったものです。

横からも、見てみましょう。

逆サイド

そして、後ろから

注目して欲しいのは、木目。
木目には、板の取り方により
柾目と板目が出来ます。

※柾目と板目の板の取り方はこちら「木製家具の、なかみ。

チェアを横から見ると、板目が見えるように
正面、後ろから見ると、柾目が見えるように
ちゃんと、そろえてあるんです!!

何気ない事、でも、このこだわりが「日本人家具職人のこだわり」。
希少な柾目をとる、大変な作業も、
家具を丁寧につくりたい、そう思う職人にはゆずれないトコロ。

こんな細かいところまで・・・と、感心させられるこだわりでした。

冒頭のインテリア雑誌「LORO ロロ」848号

~マルニ木工「HIROSHIMA」シリーズ
 メイド in ジャパン家具 木工メーカーの工場を訪ねて より~

chair・椅子・いす・イス三昧!羽田空港5

羽田の森に面し、ガラス張りの窓から外を眺められるのが
『テラス・ゾーン』。

アウトドア家具や、ラタン製の家具を集めた
テラスの雰囲気のブースです。


丸太を用いた「MOUNTAIN TABLE&BENCH」。

羽を広げたような優雅な籐椅子は
パトリシア・ウルキオラの「PAVO REAL」

曲線と直線のコンビネーションが美しい
カリグラフィーのようなチェアは、ロン・アラッドの「ZIGO」。

くらげのような、大きな照明は
フランス人デザイナー インガ・センペの
「PO/0202 Floor Lamp」。

白いお花のようなガーデンチェアも、パトリシア・ウルキオラのデザイン。

籐椅子のイメージを変えてしまうような、モダンなアームチェアは
伝統的な手仕事から生まれた ヤマカワラタンの椅子(左の椅子)。


手前から、
アスプルンドより「R-52L」。
背もたれ、座面、脚のすべてを牛革で編みこんで一体に仕上げた
リッチなチェア。

その奥、背中向きのチェアはパトリック・ジュアンの「Thalya」。
ポリカーボネート製の現代的なデザイン。

その奥の籐のスタイリッシュなスタッキングチェアは
建築家オスカー・トゥスケデザインの「ABANICA」。
フレームのデザインが、非常に美しい。

次のアームチェアはスチール製で軽くて雨にも強いので
屋外にも安心。

その奥の透明なイスは
MAGISからリチャード・サッパーデザイン「Tosca」。
一体成形が生み出す美しいチェアです。

奥のチェアが
ロナン&エルワン・ブルレックが植物にインスパイアされた
葉脈のような椅子「Vegetal」。

こちらも手前から

ジャン・プルーヴェデザインの「Standard Chair」。

その奥はリートフェルトの1930年代の復刻品「Crate Chair Junior」。
部材をビスで留めるだけの、合理的なデザイン。

S字を描く、美しいチェアはその名も「S-Chair」。
薄い一枚のボディが、しなやかにS字を描く
トム・ディクソンの出世作。

その奥が、ピート・ヘイン・イークより廃材シリーズ。

椅子と一口で言っても、本当に個性豊か。

その個性を、うまく生かしつつ、コーディネートして
しかも、空間との調和、使う人の自由なスタイル、タイミング

すべてを、流動的に、そしてアーティスティックに実現された
夢の、チェアゾーンは

建築家 中村拓志さんによる計算されつくした、空間であり
また、訪れる人の心如何によって、十人十色の顔を見せる
素敵な空間です。

さあ、行った事のあるかたも、まだの方も
楽しんでいただけたでしょうか?UPPER DECK TOKYO。

ぜひ、みなさんも名作椅子に実際に触れて、腰かけてみてください。
そこには、あなただけのインテリアゾーンが生まれるはずです。

chair・椅子・いす・イス三昧!羽田空港4

UPPER DECK TOKYOで、もっともイスがたくさんあるブース
『セントラル・ゾーン』。

スタイリッシュで、カラフルで、どこかで必ず見たことがあるような
名作イス・ソファが並んでいます。

ミッドセンチュリーモダンデザインを代表する
ジョージ・ネルソンの「マシュマロソファ」から、「パントンチェア」。

あこがれる方も多いイームズの「イームズラウンジチェア」に
深澤直人氏の手がけた「HIROSHIMA」。
maruni深澤直人HIROSHIMA

どこから見ても美しい「ダイアモンドチェア」の向いには
ブルレック兄弟が提案する新しいスタイルのラウンジチェア「Slow Chair」。

透明で、まるで花瓶かオブジェのようなスツールは
フィリップ・スタルクの「La Bohme」。


一度は、座って揺られてみたい!スウィングチェア「MAIA」。

ホワイトメッシュが身体にフィットする
ジャン・マリー・マソーの「HEAVEN 486 Armchair」の前に

折り紙のように、アルミ板を加工した「BENT」。

本当に、これでもか!

これでもか!

というほど、イスがずら~~~~り。

食事をしながら、すべての椅子を試す事ができます。

しかも、すべてが名の知れたチェアばかりなのですから
インテリアマニア、特に椅子マニアには、垂涎モノですね・・・。

chair・椅子・いす・イス三昧!羽田空港3

さて、今日は羽田空港「アッパーデッキトーキョー」の
『ジャパニーズ・ゾーン』へ行ってみましょう。

日本人のデザイナーの椅子や
木で作られた家具などが中心の、温かみのあるゾーンです。


ひときわ目を引くのが、ごろっごろっとしたこの椅子たち。

奥の、岩をモチーフにしたのはハビエル・マリスカルの「Piedras Poltroncina」。

横綱 柏戸 の名前を用いたのが、
剣持勇氏のデザイン「S-7165SG-ST 柏戸イス」(右側の椅子)。
木の力強さが、伝わってくるようです。

左側のチューブが重なったようなイスは
アイリーン・グレイの「Bibendum」。
アールデコの流れと、上品なデザインが特徴です。
前脚を長くし、つけられた傾斜が、なんとも座り心地がよさそう。


椅子の歴史を見ると、椅子は権力の象徴だったとか。

一番背の高い椅子は・・・お父さん用でしょうか。
はたまた、お母さんの椅子でしょうか(笑)

シェーカーのロッキングチェアとラダーバックチェアです。
キッズ用がかわいらしいですね。

トーネットの曲げ木の椅子
本当に長く愛されています。
右手前が、トーネットの「214PF」

向かい側の曲げ木の椅子は
秋田木工の「No.508-OU」

一緒にセッティングされている、アームが印象的なイス(左手前椅子)は
アメリカのミッドセンチュリー「Cherner Armchair」。

(右奥)細いスチールフレームに鮮やかなグリーンの座面
センプレデザインの「K Chair Green Seat」。
背・アーム・後ろ足が一体になったシャープなデザインです。


台形の白いテーブルは、空間にあわせて用途がひろがり
また、テーブルの形で、空間をデザインするような自由なフォルム。

この羽田空港の新プロジェクトを手がけ、デザインした
建築家 中村拓志氏デザインのテーブル「Skew Side Table」です。

あわせたチェアは「LADY P Chair」。
軽く、スタッキングも可能で、屋外でも使えるイスです。

そのほか、柳宗理の逸品「バタフライスツール」や
ウェグナーの「Yチェア」、イームズの「LCW」
このブースで見ることができます。

先日からご紹介していますが、
この羽田空港の「UPPER DECK TOKYO」の名作イスたちには

すべて触ったり、座ったり、寝転んだり出来るところが
感動モノですよね!!

和食のお店が多い部分につくられた『ジャパニーズゾーン』。
あなたが感じるジャパンは、どの椅子から?

chair・椅子・いす・イス三昧!羽田空港2

羽田空港第2ターミナルの
「アッパー デッキ トーキョー」は4つのゾーンに分かれています。

まずは、『ウェルカムゾーン』からご紹介しましょう。

映画制作会社が使用していたカメラ用木製三脚を利用したという
「TRIPOD FLOOR LUMP」。
芸術作品のような照明ですね。

(左テーブルの左奥の椅子)
人気のイームズの定番「アームシェル」の向かって左横には
シュテファン・ディーツ デザインの404チェア。
伝統を守りつつ、3次曲面が美しい曲げ木のチェアです。

同テーブルについているイスは
昔ながらのデザインを残し、樹脂製にして生まれ変わった
「Giuseppina」(手前の椅子)と
ピエロ・リッソニの一体成形のチェア「LIZZ」(向かって右)。
スタッキングも可能です。

隣のテーブルには

ダイニングテーブルに、
家族それぞれの個性のように違うデザインで
4脚からなるセット「FAMILY CHAIRS」の中の1脚が見えます。
(右テーブル手前の椅子)

ライトの右前にある、すっきりとした素朴なデザインの椅子は
マルニ木工 nextmaruniのなら材のチェア。
植木莞爾氏デザインの「Kanji Ueki Chair」。
座板は、彼が子供の頃触れたお寺の濡れ縁の、敷板のイメージだそうですよ。

かわいらしいチェックのソファは、
ジャン・マリー・マソーデザインの「SLIM LINE D.C.C」。
同デザインで、ソファベンチもあります。

その周りには、
ウッドのフレームが優しい雰囲気をあたえる
フィリップ・ユーレルの「INWOOD」、
布張りバージョン、ル・コルビジェの「LC2」。


背中向きのクラシックなチェアは
オランダの気鋭マーティン・バースの代表作「Smoke dining chair」。
伝統的なチェアを炭化させて、樹脂でコーティング!

向かい側は、いわずと知れた
マッキントッシュの「ARGYLE」。
19世紀末にデザインされたとは思えない、今でもモダンで素敵!


ウォールナット材のフレームで
家具の起源を思い出させるようなソファは、
デイベッドにもよさそうな「Marchetti FG 622」。

その対面の、スツールたちも個性的です!

歩き出しそうな小人が支えるスツールは、
フィリップ・スタルクの「Gnomes Attila」。

ウォルナット材の彫刻風スツールは
イームズ夫妻による「Eames Walnut Stool」。

くしゃくしゃっとなった、革のひだが特徴のスツールは
トアン・ギエンの「BELLOWS COLLECTION stool」。
高さも変えられるそうです!

ウェルカムゾーンで、注目したいのがカウンターに並べられた
黒いハイスツール群。

一つとして同じ顔のスツールはありません。
個性的で、それでいて、シックな統一感が生まれている
美しい空間になっています。

この中に、以前ご紹介した
美しいカウンターチェアAZUMIデザインの「LEM」
あります。

さあ、あなたはどのカウンタースツールに腰かけますか?

全部をご紹介する事はできません。
もし、この記事をご覧になって、
椅子を好きになってくださった方がいましたら

ぜひ、羽田空港へ行って見て下さい!

きっと、もっと
椅子、デザイン、インテリアが好きになると思いますヨ♪

※記事は「HANEDA UPPER DECK TOKYO JOURNAL」を
参考にさせていただいております。