北欧デザインを育てたカリスマリーダーたち

昨日の 織田憲嗣氏 特別講演会「北欧から、北海道から学ぶ住まいとインテリア」つづきです。

北欧には、カリスマ的リーダーがいたことも、大きな要因でした。

デンマーク
●N.F.S グルントヴィ(Nikolaj Frederik Severin Grundtvig)
 キリスト教の牧師 国民高等学校(ホイスコーレ)の創設
 参考:http://www.asahi-net.or.jp/~pv8m-smz/society/grundtvig.html

Grundtvig出展 http://10plus1.jp/photo-archives/ グルントヴィ教会

●ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen)
 童話作家

●コーア・クリント(Kaare Klint)
 デンマーク近代デザインの父と呼ばれる
 クリントの思想・教えはたくさんのデンマーク家具デザイナーを輩出した
   アルネ・ヤコブセン
   ボーエ・モーエンセン
   ポール・ケアホルム など

フィンランド
●アクセル・ガレン・カレラ(Akseli Gallen-Kallela)
 フィンランド建国をあらわした民族叙事詩「カレワラ」を描いた画家

●ジャン・シベリウス(Jean Sibelius)
 「フィンランディア」の作曲家

●エリエル・サーリネン(Eliel Saarinen)
 建築家 のちにアメリカの九ランブルックアカデミーを創設
 息子はアメリカを代表する20世紀半ば(ミッド・センチュリー)の建築家・デザイナーとなったエーロ・サーリネン(Eero Saarinen)

●アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)
 建築家 活動は建築のみならず家具、ガラス食器などの日用品のデザイン、絵画までと多岐に渡る
 バーチ材(樺)の家具への利用 のちにArtec(アルテック:北欧モダンを代表する家具ブランド)創設

ノルウェー
●アルフ・ストゥーレ(Alf Sture)
 家具デザイナー 解剖学的(人間工学的)な視点で家具をデザイン

●ペーター・オプスヴィック(Peter Opsvik)
 エルゴノミクス(人間工学)理論を取り入れた第三の姿勢ともいえるバランスチェアを開発
バランスチェア
 子どもの成長に合わせて座面を調整できる椅子「トリップトラップ」も彼の作品

スウェーデン
●グレゴール・パウルソン(Gregor Paulson)
 「日用品をより美しく」という国民運動を提唱

●グンナール・アスプルンド(Erik Gunnar Asplund)
 建築家 北欧の20世紀の建築家たちに多大な影響を与えた
reihaidou出典:http://www.erikgunnarasplund.com/ 森の礼拝堂
OLYMPUS DIGITAL CAMERA世界遺産 スコーグスシュルコゴーデン(Skogskyrkogården,森の墓地)

つづく

2014/05/18 by 札幌ファニシング TERRA staff