織田憲嗣氏 特別講演会「北欧から、北海道から学ぶ住まいとインテリア」

昨日は、今回講師をしてくださった織田先生について少しご紹介しました。
今日は、織田先生の講演会の内容をご紹介いたしますね。

北欧・・・といえば、デザインやインテリアが好きな方であれば
     「北欧デザイン」と連想されるでしょう。

では、なぜ北欧デザインが優れているとされ、こんなにも人気があるのでしょうか?

まずは、その北欧という土地柄から紐解いていきましょう。

北欧のスカンジナビア4国と言われているのは、
 デンマーク王国、スウェーデン王国、ノルウェー王国、そしてフィンランド共和国です。

地域的にはここに、アイスランドやグリーンランドが含まれますが、日本では北欧と言えば上記スカンジナビア4国を指しますので、今回は省略いたします。

この国々は、デンマークは九州と、そのほかの3国は日本と近い面積の国です。
非常に、小さな国ですね。しかし、人口は比較的少なく人口密度が低い国。
少ない人口で国を支えなければならず、はやくから女性が社会進出したことが大きく関わっているそうです。

それは、夫婦の両方が仕事を持っているために、家事の分担化がされ
男女ともに「生活者」=使い手 の視点を共有している事です。

男性がつくり、女性が使う・・・といった他諸国とは違った視線

  「使用者の立場に立った、物の在り方」という価値観が育っていきました。

また、土地柄も影響を及ぼしました。
天然の地下資源には恵まれず、

  木材資源の有効活用がなされたという点です。

国のまわりを囲む海に浮かぶヴァイキング船、木造の教会などに、その技術の高さがうかがえます。
hune出典 http://wadaphoto.jp/kikou/hokuo09.htm バイキング船

stav出典 www.wallpaperlink.com ノルウェー スターヴ教会

学校教育でも、木工の授業があるそうです。

そして、ご存知のように、冬は夜が長く、夏は白夜という気候。
家庭での時間の過ごし方に、他の国にはない特徴があります。

家での過ごし方を、より充実させ、楽しむ。

そのために、
  ハンディクラフトの分野で北欧独特の生活文化が生まれたというわけです。

そして、1919年ドイツでは、バウハウスが創設されたその年
スウェーデンでは、グレゴール・パウルソンによって

  「日用品をより美しく」という国民運動が提唱されました。

パウルソン著 生活とデザイン -物の形と効用-

つづく

2014/05/17 by 札幌ファニシング TERRA staff