幼いとき、家族が新しい家に引越しをした。
新しいお家には、ある日大きな荷物が届いて、
どきどきしながら箱を開けたら、
そこには、見たことがないソファが入っていた。
それは、コーナーソファだった。
一番末っ子の、私の特等席は
曲がった背中の、コーナー部分。
コーナーに座るのが、なんだか嬉しくて、恥ずかしくて、得意な気持ちだった。
両端の両親や兄弟に、はさまれて座るのを、
とても幸せに感じていた。
主役になった気持ちでいた、3歳のころの私。
TERRAショールームにある、このコーナーソファは、
デザインも、張地も、
あの頃のコーナーソファとは、まるで違うけれど、
でも、このソファが入ったお家の中で、
あの時の私のような、
幸せの真ん中にいるような、
子供の顔が見られるんだろうな、と考える。
そう考えたら、
ソファにとっても幸せな事だと思った。
ソファを売る、それだけではない。
幸せな時間をも、皆さんに届けられたら・・・。