ペルシャ絨毯クオリティーのギャッベ1

TERRAショールームでは、ギャッベという手織り絨毯が人気です。

ギャッベとはイラン・ファールス絨毯の一種で、目が粗く毛足を長く織る絨毯です。
「ファールス州での織カーペットの伝統的な技術」は、
2010年のユネスコ世界無形文化遺産にも認定されています。

ギャッベは、今までもご紹介してきましたが、
[色を味わう、柄を愛でる]
[インテリア通に、朗報!]
[動物の歩く風景~絨毯より~]
[カーペットの仕入れ]
「荒い」という意味の、イランの自然をモチーフにした独特の模様とカラーが魅力の手織り絨毯です。
ペルシャ地方の、遊牧民族が羊を放牧し、
その羊の毛を草木染めし、(染めないものは羊毛の独自のカラーを活かしナチュラルギャッベとして織り上げます。)
絵を描くように、自由な柄で織り上げていく
大きさも、模様も、一枚一枚が違うアートのような絨毯です。

その中でも、当社の仕入れるギャッベは、
「ファーハディアン」というブランドのギャッベです。
ファーハディアンのギャッベ 札幌ファニシングTERRAショールーム

FARHADIANブランドの特徴は、[プレミアムギャッベ]ペルシャ絨毯クオリティー仕上げ!
FARHADIANの精神は
   伝統を未来につなげていくために・・・
   一枚のGABBEHを作るには、たくさんの人が携わっている。
   その人たちの生活を守り、織の技術、文化を継承するために優れた品質にこだわり続ける。

【GABBEHのメルセデスを目指す】事をコンセプトに、徹底した品質管理・自社工場での丁寧な仕上げ(99年に工場設立)を実施しており、上質なギャッベだけを商品として扱い、商品価値を高めています。

そのために
 上質な素材を使用する(イラン南部で育てられた山岳羊毛)
 ギャベらしくバランスの良いデザインを織工に提供する
 織段階でもチェックを行う
 洗い時に消毒を行う
 形を整える(長方形にトリミング)
 房を美しく織り直す

織産地・織密度によって規格・価格が分けられている
 LORIBAFT ATASH・・・最高級ギャッベ
 KASHKULI・・・中間クオリティー
 NOMAD・・・従来のギャッベクオリティー

などの、品質管理をしっかりと行うことでも、良いギャッベを世界に流通させ品質を保つことを追及しているブランドです。

ファーハディアンのギャッベは、羊毛からこだわっています。

イランの羊は、直毛で毛に脂質が多いのが特徴ですが、
イラン南西部に位置するザクロス山脈で放牧されている羊の毛は、日中と夜との寒暖差が大きい時では40度ほどある地域で飼育されるため、特に脂質が多いのが特徴です。

また、直毛なので、糸として撚った時に縮みにくく、しっかりとそろった毛ができあがります。
それにより独特のしっとりとした質感を得られます。

また、放熱・保温を行いやすい毛質であり絨毯の素材として優れており、その丈夫さが特徴として挙げられます。
FARHADIANでは、その中でも最上級の品質の羊毛のみを使用しています。
羊毛
羊にはアイボリー・グレー・ブラックなど様々な毛色のものがおり、
ナチュラルカラーのものは、その色差を利用して模様が織られています。

紡績された羊毛からでた糸は、天然染料を用い伝統的な方法で染められます。
しっかり染めるため24時間大きな窯で煮続けます。
こちらも、社員を派遣し、しっかりと品質管理を行っています。

主に使用されるのは5種類の染料で、配合は企業秘密!
 ケレンデ・インディゴ(青)
 アカネ(赤)
 ザクロの皮や雑草(黄)
 クルミの唐や木の皮(茶)
 ジャシール(緑)
ギャッベ 草木染材料

シラーズの広範囲に点在しているカシュガイ族やロリ族などの女性たち
8000人もの職工がいますが、各職工を定期的に訪問し品質をチェックしているそうです。
syokkou

織り上げられた絨毯は、テヘランの工場に集められ、ファーハディアン氏自らが検品。
不良品は、バザールで処分され、認められたものしか世界の市場には出されません。

丹念に洗いをかけ、シャーリング(刈込)を行います。
形をしっかりと調え、房をきれいに織りなおします。
ギャッベ 房の織り直し

ギャッベができるまでは、こちらで詳しくご紹介しています。
[ギャッベができるまで]

FARHADIAN ファーハディアン様の資料を参考にさせていただいております。

2014/02/03 by 札幌ファニシング TERRA staff