ペルシャ地方の遊牧民族 カシュガイ族の手織り絨毯
ギャッベ ができるまで。
イラン南西部ザグロス山脈のふもとでカシュガイ族は暮らしている。
ギャッベの集散地はオアシスの古都シラーズ。
羊を放牧しながら、生活するカシュガイ族。
丁寧に手で紡いだ羊毛は、草木染で5色に染められる。
材料は
青:ケレンデという植物
赤:アカネ
黄:ザクロの皮や雑草
茶:クルミの殻や、木の皮
緑:ジャシールという灌木の葉や枝
遊牧民が、自ら染めていたが、最近では品質を整える為に、シラーズ郊外の染色工場で染められるケースが多い。
図案や設計図はなく、即興で織り上げる。
小さいラグサイズでも数ヶ月を要する事がある。すべて一目一目手作業で織り上げられる。
織り手の心のまま、風景や願いが込められていく。
織り上げられたギャッベは最終工程として洗われる。草木染であるために洗うほどに色が冴えてくるという。
水を含んだギャッベは、大変重く、裏返すだけでも重労働。
洗い上げられたギャッベは、日中40度にも達する乾燥したイランの大地で天日干しされる。 何度も繰り返して染められた羊毛は、退色は少なく堅牢である。
シァーリングという毛並み揃えのために刈り込まれる作業。
最終チェックとして、刈り忘れがないか、結び目はとんでいないか丁寧に調べられ、見つかると速やかに補修される。
これらの品質管理されたハイクオリティなギャッベは、国際見本市に出展され世界中へ輸出されます。
札幌ファニシングでは、バイヤーが実際に産地、国際見本市へ出向き、実物を確認して、品質、デザインともに選び高品質かつ魅力的なギャッベだけを仕入れてきています。
ぜひ、ギャッベの世界をお楽しみください。
参考文献:京都書院アーツコレクション「GABBEH ART」
当社取り扱いギャッベブランド:Farhadian(ファーハディアン)
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