月別アーカイブ: 2009年2月

布団の選び方1

明日は、2月10日。
そのゴロから、「ふとんの日」と呼ばれています。

そこで、今日と明日で
「羽毛布団と選び方」について
お話したいと思います。

まず、通常羽毛布団と呼ばれているものの
中身のお話から。

●ダウンと、スモールフェザー ********************************
 ダウンとは、鳥のむねのあたりの、ふわふわの毛です。
 鳥の種類、成長によって、大きさが違います。

 スモールフェザーは、羽の形をしたごく小さいもの。
 芯がありますが、小さいので、かたくはありません。

この、ダウンとフェザーの割合が、布団には表記されております。
ダウン率が50%を割ると、羽毛布団と呼べなくなり、
ハネ布団と呼ばれます。

ダウンは、その丸いカタチの通り、ダウンボールとも呼ばれ
寒い時には、広がり、
あたたかい時には、縮み、空気の流れを調節します。
ダウンボールが大きい物ほど、
その機能も有効で、高品質とされます。

この作用のおかげで、鳥も、私たちも
快適な温度を保てるんですね♪

●ダックと、グース *****************************************
 ダックは、アヒル。
 グースは、ガチョウ。

前を歩く、小さい方がダック:アヒル。
後の大きい方が、グース:ガチョウです。

ダック:アヒルは、ほとんどが食用のために育てられ、
若いうちに、精肉されます。

その時の、副産物として、羽毛が採取されます。
若いうちの羽なので、成長しきっておらず、小さいのです。

そもそも、グース:ガチョウの方が、アヒルより大きいので、
ダウンボールも大きくなります。

グースも、食用のものは、
アヒルと同じく若いうちに、採取される事になります。

同じグースでも、卵を産む事を目的に
しっかり成熟するまで育てられるのが、マザーグース。

このマザーグースのダウンボールが、
成熟して一番大きく、良いものとされています。

また、グース、ダック共に
シルバー種とホワイト種があります。

ホワイト種のほうが、人気のようです。

グースという記載が無い場合、
ダックの羽毛を使っています。

●鳥の出身地 **********************************************
 羽毛布団の、羽毛は主に中国、ハンガリー、ポーランドなどから
 輸入されます。

 品質的には、やはり、ハンガリー、ポーランド等の
 ヨーローッパ製をオススメします。

 そして、寒冷地ほど羽毛が発達するため、
 寒い国で育った方が、高品質と言えるでしょう。

 ダウンボールの大きさや、その毛の量が品質の違いです。

この、品質の差は、「かさ高」を調べると、確かめられます。

かさ高とは:
30グラムの羽毛を、筒状の計測器にいれて
規定のおもりを、のせます。
一定時間の後、底から何㎜の厚さになっているか、を測り
平均値を、その羽毛のかさ高といいます。
その数値は、商品に表示されています。

その数値が高いものほど、高品質と言えます。

日本羽毛寝具製造共同組合に、その品質を認められたものには
ゴールドマークが、記されます。

・プレミアムゴールドラベル
  かさ高180mm以上のもの

・ロイヤルゴールドラベル
  かさ高165mm以上のもの

・エクセルゴールドラベル
  かさ高145mm以上のもの

・ニューゴールドラベル
  かさ高120mm以上のもの

ラベルも、品質を見極めるヒントになると思います。
かさ高は、ダウンよりフェザーの方が大きいので、
ダウン率も同時に、確認しましょう。

羽毛布団を選ぶときには、
鳥の種類、原産地、ダウン率、かさ高を
総合的に、評価してみましょう。

明日は、羽毛布団の加工方法から見た
羽毛布団の選び方について、お話します。

美しいカウンターチェア

新しい家に住む時、
人は、新しいインテリアに思いを馳せます。

そこからはじまる、新しい生活を
より豊かに、より素敵に…。

たとえば、そこにカウンターがあったら、
こんなカウンターチェアはいかがですか?

美しいデザインの、カウンターチェアをご紹介します。

AZUMIデザイン LEMカウンタースツール

このカウンターチェアは、
ロンドンで活躍している日本人
安積伸さんと朋子さん夫妻のユニットAZUMI作。

このスツールで、2000年に
FX International Interior Design Awards(UK)
“Product of the Year” を受賞

翌2001年に、Good Design賞を、受賞しています。
イタリアのラパルマ社から発売されています。

ガススプリングによる、高さ調節機能が付いており
座面とフットレストが、座り心地の良い位置で固定されていて
座面をどの高さにしても、足の置き位置は、最適。

そのフレームは、長方形断面の金属チューブのループ構造で、
通常、このような形状のチューブを、
この角度に曲げ加工することは、非常に困難だったといいます。

イタリアの高い技術が、この美しいデザインを可能にしたのですね。

AZUMIはその他にも、
機能性と、新しい構造を持った美しい家具をデザインしようと
技術的にも新しいものにチャレンジし
LEM以外にも、モダンで、シンプルで
機能美を兼ね備えた椅子をデザインしています。

2005年からAZUMIのお二人は別々の活動を開始しています。
http://www.azumi.co.uk/
伸氏のa studioと
朋子氏のtna design studioです。

これからの作品にも、注目ですね。

■LEMバースツール
素材:スチールパイプ・サテンクローム仕上げ
   成形合板
サイズ:H 650/750 mm D 420 mm W 350 mm

LEMバースツールは、TERRA4階
ダイニングコーナーでご覧いただけます。

※予告なく展示が変わる場合がございますので
 あらかじめご了承ください。

あかりデザイン2

年代、国籍を問わず、愛され続ける名品には
理由があります。

たとえば、ゆるがない伝統へのあこがれ。

和傘や、ちょうちんが、伝統的産業である岐阜県の
岐阜提灯と、彫刻家イサムノグチ氏とが出会い、
ある照明が生まれました。

竹を自由に曲げ、和紙のしわや、紙の厚薄により濃淡のある美しい光が
日本の美意識として、世界中に受け入れられた1969年、akariの誕生です。

ニューヨーク近代美術館(MOMA)の
永久コレクションに選ばれているだけでなく、

実用性のある、生活用品として、世界中の家庭にも使われているのが
本当に認められた”価値”のあらわれかもしれません。

そんな私も、母にねだられ、プレゼントした一人です(^-^)

TERRAのある、ここ札幌には、
イサムノグチ氏の設計した、モエレ沼公園もあり、
さらに、身近に感じる作品でもありますね。

TERRAで、目をひく、シンプルなデザインのペンダントランプ。

こちらは、やはりデザインの宝庫、デンマークより、
チェアのデザインでも有名な
Jorgen Gammelgaard(ヨルゲン ガメルゴー)デザインの
TipTopランプのシリーズ Conical Pendant Lamp。

TERRAでは、「フォーラム」という愛称で呼ばれています。

斜めのシェードのタイプは、
揺らめくたびに、違う表情を見せてくれる
有機的な印象のペンダントです。

サイズの違うペンダント、
斜めデザインのペンダント、
壁付けのブラケットに、
フロアランプ、テーブルランプの種類があります。

シンプルさゆえに、
使い手の表現で、どんな表情にも変わります。

ミッドセンチュリーはもちろん、
POPなお部屋にも、シックなモダンスタイルにも合わせられる
デザインのランプだと思います。

あかりデザイン1

ショールームTERRAには、あらゆるデザインが溢れています。
初めて、TERRAに来たときのワクワク感は、
今でも、変わりません。

このショールームに勤めて、
初めて、自分のお給料で購入したのが、
ポール・へニングセンデザインの「PH5」でした。

デンマークを代表する、照明メーカー「ルイス・ポールセン」社から
1958年に発表されたPH5は、昨年50周年を向かえ、
さらに新色を加え、発売されています。

重なり合うシェードは、美しいフォルムを作り出し、
やわらかな光がそそぎます。
そして、どの位置から見ても、直接光源が見えることが無いのが
このPH5の特徴です。

50年たった今でも、根強い人気の名作です。

TERRAで、出会った照明の中でも
個性的なあかりは、こちら。

レ・クリントのペンダントシェードです。

なんと、こちらは、20世紀初頭、
デンマークの建築家P.V.イエンセン・クリントが
紙を複雑に折り曲げて、出来上がった作品で
それから100年もの間、かわらぬ人気で
世界中に愛される、照明となりました。

そして、このシェードは、取り外して
丸洗いできてしまうのには、更に驚きです。