カテゴリー別アーカイブ: インターンシップ

2015年夏 インターンシップ終了

今年も、インターンシップで学生さんが2名TERRAにて研修を行いました。
研修内容は、ショールーム業務のお手伝いや、セールの受付、インテリアコーディネートの
プレゼンテーションボードを作成をし発表するなど盛り沢山です。
ショールーム業務では、新作カーテンの掛け替えのお手伝いをして頂きました。
どのような順番で掛けると、より映えるのかを考えながらの作業ですが、
色相環順に並べたり、素材ごとに場所を考えたりとさすがデザイン系の学生さんです。
呑み込みが早くてきぱきと作業し、予定より早く終了しました。
セールの受付では明るい笑顔での丁寧な対応が社員の間でも大評判!!
本当にありがとうございます。

さてプレゼン当日です。

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締切が間近で、二人とも真剣に作業しています。
曲がらないよう生地を切ったり、張ったり慎重に取り組んでいます。

さていよいよ発表です。
一人目の学生さんは、大学で空間デザインを専攻しています。
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テーマは、『家族で過ごす暖かい空間』
家族構成は夫婦と小学生の女の子二人
リビングはメイプル材の家具を選び、柔らかな温かい雰囲気を作るため、暖色系のカーテンを合わせました。
生活の大半をリビングで過ごし、子供もリビングで勉強したり出来るという細やかな配慮が伺えるプランです。
北欧テイストで統一されていて、今のトレンドを抑えた、すぐにでも仕事で使えるボードだと評価されていました。
イメージパースも綺麗でボードのクオリティを上げています。

二人目の学生さんです。
大学では建築学を専攻されています。
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テーマは、『白と寛ぎの空間』
家族構成は夫婦と高校生の姉妹。
ligne roset(リーン・ロゼ)社のプルムという赤いソファに一目惚れし、プルム中心に商品をセレクト。
赤に負けないようにカーテンも発色の良い大胆な花柄を選んだり、主寝室はリビングとイメージを敢えて変え、 シックな空間に演出しました。
男性社員からは、女性ならではのセレクトで、男性ではなかなか選ぶことがない素晴らしいと大絶賛でした!!

最後に二人で記念撮影です。
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10日間協力し合い助け合いとても仲良くなった二人です。

この研修が今後の、学生生活に少しでもお役に立てていただきたい、そう当社社員も今後のご活躍を期待しておりますので、
ぜひ頑張ってくださいね!

お疲れ様でした☆

2015年インターンシップ|インテリアプラン発表

2015年最初のインターンシップ受け入れ。
今回は、一人の参加でしたので、館内作業なども大変だったことと思います。

でも、最後まで、笑顔で頑張ってくれました。

期間中には、ショールームのお掃除や店内作業、受付業務などをこなしながら、
インテリアコーディネートボードを作成してもらいます。

課題のマンション図面を見て、家族構成を設定し、初めてのフォトショップ(写真加工ソフト)やイラストレーターを使って実戦さながらのボード作成です。
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インターンシップ最終日、社員を前に、緊張のプラン発表です。

テーマは、「和 歴史のある家」。
家族設定は、60年代の定年を過ぎた夫婦お二人住まい。
お孫さんを連れて、お子様ご家族が遊びに来るという、現代社会で実際に多く見られる設定を取り上げました。
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家族みんなが、ゆったりと過ごせる空間をつくるため、座り心地の良いリビングソファを用いた、リビングダイニング(LD)セットを選びました。

ソファも、木肘を選び、LDセット同様に、木のぬくもりを感じさせられる優しい家具をチョイス。

二階は、趣味のお花を眺め、ゆっくりくつろげるパーソナルチェアも設置。
ゲストルームには、孫がのびのび、楽しんで遊べるよう、家具をなるべく置かずに広くとり、まるで草原にいるような気持ちになる、色鮮やかなギャッベをアクセントにしました。
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和風のフロアスタンドも選び配置して、全体的に「和」を感じさせられる、まとまりのある空間に仕上げてくれました。

細かいところまで、配慮された、やさしいインテリアコーディネートになりましたね!
短い間でしたが、楽しみつつ、実のある期間になったでしょうか。

これからも、この経験を活かし学生生活を有意義に過ごしていただけたら・・・と社員も応援していますよ。
お疲れ様でした!

格子デザインと和風スタイル

昨年のインターンシップで、当社初の外国人インターン生を受け入れました。
その時に、私たち日本人が普段あまり意識しない
「和のデザイン」を、再認識させられました。

インターンシップの学生さんと異文化交流

TERRAショールームの中で、日本のイメージを持つ家具として、スイスの方に好まれたソファがこちら。
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モリシゲの、ムーンライトというソファです。
モリシゲは、もともと伝統の漆塗り技術を洋家具の分野にまで取り入れた「塗り」の高い技術を持つメーカーです。

このソファの、どの部分に日本らしさを感じたのでしょうか。
伺ってみたところ、どうやら、座面の格子のようなデザインが、和を感じされられるのではないか、ということでした。

フリーセッションの場では、日本の住宅様式の一つでもある書院造の、違い棚が例に上がりました。
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また、書院造に見られる、部屋を区切る障子もそうですね。
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これらの格子のデザインは、和風の古い町並みの建具にもよく見られます。
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また、和室のシンボルといえる畳も、そうですね。こちらは、正方形の琉球畳。
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あまり、意識したことが無かった和風スタイルと、格子のデザインは、なかなか深い関係があるのかもしれませんね。

こんなオープンシェルフは、シンプルでモダンだと思っていましたが、案外和風スタイルに用いると、すっきりジャパニーズモダンの演出ができそうです。
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レグナテック ソーロ 120 フリーシェルフ

2014冬 インターンシップ終了 インテリアプラン発表

初めての外国人留学生を、インターンシップで受け入れた今回。

先日開催しました、インテリアについてお互いの国の風習や流行などを話し合う機会でもそうでしたが、
彼らがこなした、インテリアコーディネートプランの発表会でも、日本という国のイメージ、日本らしいインテリアについて再認識させられた時間となりました。

まずは、スイスからの留学生さんの発表です。
実際に、ビジネスマネージメントをお仕事とされ、働いていらした彼ですが、インテリアのプランは初めての経験!

外国人が、日本を感じながら住む住宅。
「High Standard Concept」
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イラストレーターを駆使して、完成度の高い素敵なボードが出来あがりました。

リビング、ダイニングには、ダーク色の塗装が高級感を与える、国産ブランドの家具。
彼が、TERRAショールームで一番初めに気に入った、というモリシゲのリビングセットをチョイス。

ダイニングは、同じくダーク色で、チェアの張地もブラックの革で揃え、コーディネートされています。

二階の子供部屋の向いには、和室が。
子供たちの、勉強スペースにも利用できるというコンセプト。

最近の、戸建て住宅でも、採用されることが多い「フリースペース」の概念が、和室という形で再現されており、大変興味深く感じました。
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ウィンドウトリートメントでとりいれた、ウッドブラインドも、大変インテリアにマッチしており高級感があります。日本のインテリアを、木製家具やウッドフローリング、畳をはじめとした和室などでうまく調和させコーディネートされています。

次は、韓国からの留学生さん。コンセプトはシェアハウス。
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この方は、フォトショップがお得意という事で、インテリアのイメージを画像加工で再現してくれています。
選んだ家具とカーテン、カーペットがお部屋に置かれるとどうなるのか、お部屋のイメージが伝わりやすく作成されています。

コンクリート調のクールな内装に、シルバーのラグや鮮やかな赤いソファ。
光沢のある、鏡面塗装のセンターテーブルに、ダイニングセット。

すぐにでも日本のモデルルームに納品できそうな、モダンなコーディネートです。
ペンダントランプや、フロアスタンドなども、トータルにコーディネートして選んでくれています。

二階のシングルルームは、ゲストが泊まれるよう、オプションベッドが下から引き出せる二段になっているベッドをチョイスし、配置も工夫されています。一部屋一部屋に、テーマカラーを設け、ベッド、寝装品、ロールスクリーンもコーディネートされています。

シェアハウスとして使いやすく、機能的に作られていますね。

こちらも、やはり和室があり、和紙の照明や座卓、座椅子が配されています。
御簾調のウィンドウトリートメントも、見事なコーディネート。

日本を感じながら、外国人が住み使いやすいシェアハウスの完成です。
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お二人とも、日本語での発表。
とても上手に発表してくださいました。

外国から見た日本のイメージ、日本を感じるインテリア。そして、独自のコンセプトを加え、個性的にとらえられています。
さらに、彼ら二人とも、通常のインターンシップよりも短期間だったのにもかかわらず、完成度の高い、綺麗なボードを作り上げてくれました。これには、社員も感心しきり。

日本人が忘れかけている、日本の良さ、日本らしさ。
また、私たちが知らない、外国のインテリアや習慣。

短い間でしたが、受け入れた我々も、大変刺激を受けた、インターンシップ期間だったのでは、と思います。

実際のお仕事や暮らしの中で、今回のプランの課題が生きることは実際には無いかもしれませんが、この期間、私たちの会社で過ごした時間は、間違いなく、みなさんと私たちの経験の一つになっています。

この経験は、どこの国に住んでいても、これから後の生活でも、きっと無駄にはならないのではないか、そう願っています。
お疲れ様でした。

インターンシップの学生さんと異文化交流

今回のインターンシップでは、スイス人の方と韓国人の方を受け入れています。

お二人とも、とっても日本語がお上手で、スタッフもホッとしつつ、
当社のインターンシップ受け入れの際取り入れている、インテリアコーディネートのプランを行うカリキュラムを体験したい、と要望がありましたので、準備も色々頑張っておりました。

さて、インターン期間もまだ途中なのですが、せっかく外国からの学生さんがいらしているので、「母国の生活・家具について」 「外国人からみた日本の家具・生活について」などざっくばらんに、話し合う時間を設けようということになり、一時間ほどトークセッションいたしました。

まずは、自己紹介から。
こちらの方は、日本語を専攻していらっしゃるそうです。
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スイスからは、スイスではお勤めの経験もある彼は、日本にはインターナショナルビジネスを学びに来られたそうです。
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韓国は、近い国でもありますし、日本でもよく知られていますが、スイスはなかなか交流もなく、あまり知らなかった私たち。今年は、日本・スイス国交樹立150周年だそうです。知りませんでした。

家具・インテリア業界でも有名なのは、スイス人建築家 ル・コルビジェです。
TERRAにも、コルビジェのデザインした家具が、展示販売されていたことがあります。
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スイスのブランドVitraでは、日本人デザイナー柳宗理デザインの家具も販売しています。日本でも人気の高い、イームズやIsamu Noguchiのデザインのもの等もあります。

そんな中、スイスから来られた彼からの、スイスのインテリア事情をお話しいただきました。
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ヨーロッパの真ん中に位置するスイス。周りには、イタリア、フランス、ドイツ等に囲まれ、使われる言語も様々なのだそうですが、やはりインテリアもモダンな雰囲気が多いようです。TERRAに展示が多い、イタリアンモダン風な家具を取り入れられている住宅も多そうです。ガラスのテーブルも人気が高いそうです。

また、スイスの山々の美しいアルプスの家々には、チムニーとおっしゃっていましたが、こちらで言うところの「暖炉」があるお家が多いそうで、とっても素敵な雰囲気のインテリアでした。

古いファームハウスをリフォームして、大切に使われている家屋には、木の梁が見え、あたたかい雰囲気です。そこでは、靴を脱ぎ、くつろぎのあるライフスタイルが、なんだか日本と共通しているように感じます。

こちらは、韓国の文字ハングルを模したインテリアをご紹介いただきました。
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おもしろいですね。アルファベットや漢字を表現したインテリアは少しあるようですが、彼は、日本のひらがなが美しく感じるそうで、そんなインテリアが生まれたら、私たちはどのように暮らしに取り入れられるでしょうか。インテリアの概念が、ちょっと変わるようなお話でした。

韓国では、アパート(マンション)での住まいが多く、どちらかというとクラシックなデザインのものは、馴染まず、やはりシンプルでモダンなインテリアの方が合うそうです。
また、木製家具に関しては、ナチュラル色塗装ではなく、着色のある濃い色の塗装が高級感があり、軽いチェアなどは、高級感を感じにくいとの事。

また、お二人が母国であまり見たことが無いという、最近日本で人気の「リビングダイニングスタイル」は、馴染みがないそうです。
器を手に持って食事をしない、韓国ではテーブルとイスの高さの関係は重要だということ。「リビングダイニングスタイル」は、難しい。スイスでは逆に、そういうコンセプトが理解できたら「有り」得るかもしれません、との事。

生活習慣と、家具・インテリアの深い関係性を改めて感じさせられました。

また、お二人が興味をもたれていた日本の畳。
日本では、和室も畳も少なくなっている現代社会ではありますが、「日本のインテリア」の代表ともいえる畳に対し、良い印象を持っていてくれているようです。
「日本の文化」として外国でもよく知られている畳。案外、当の日本人である私たちが、その良さや味わいを感じなくなっていることに関して、寂しいような、申し訳ないような気持ちになりました。

そして同時に、私たちも自国のインテリアや、諸外国のインテリアについて再度勉強する気持ちで、普段の暮らしを見つめるようになるきっかけをいただけたのでは、と思いました。

短い時間ではありましたが、お互いの国の事、お互いの国でのインテリアについて、お話をできたことを嬉しく思います。残りのインターンシップの期間も、ぜひ頑張ってほしいです。