インターンシップの学生さんと異文化交流

今回のインターンシップでは、スイス人の方と韓国人の方を受け入れています。

お二人とも、とっても日本語がお上手で、スタッフもホッとしつつ、
当社のインターンシップ受け入れの際取り入れている、インテリアコーディネートのプランを行うカリキュラムを体験したい、と要望がありましたので、準備も色々頑張っておりました。

さて、インターン期間もまだ途中なのですが、せっかく外国からの学生さんがいらしているので、「母国の生活・家具について」 「外国人からみた日本の家具・生活について」などざっくばらんに、話し合う時間を設けようということになり、一時間ほどトークセッションいたしました。

まずは、自己紹介から。
こちらの方は、日本語を専攻していらっしゃるそうです。
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スイスからは、スイスではお勤めの経験もある彼は、日本にはインターナショナルビジネスを学びに来られたそうです。
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韓国は、近い国でもありますし、日本でもよく知られていますが、スイスはなかなか交流もなく、あまり知らなかった私たち。今年は、日本・スイス国交樹立150周年だそうです。知りませんでした。

家具・インテリア業界でも有名なのは、スイス人建築家 ル・コルビジェです。
TERRAにも、コルビジェのデザインした家具が、展示販売されていたことがあります。
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スイスのブランドVitraでは、日本人デザイナー柳宗理デザインの家具も販売しています。日本でも人気の高い、イームズやIsamu Noguchiのデザインのもの等もあります。

そんな中、スイスから来られた彼からの、スイスのインテリア事情をお話しいただきました。
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ヨーロッパの真ん中に位置するスイス。周りには、イタリア、フランス、ドイツ等に囲まれ、使われる言語も様々なのだそうですが、やはりインテリアもモダンな雰囲気が多いようです。TERRAに展示が多い、イタリアンモダン風な家具を取り入れられている住宅も多そうです。ガラスのテーブルも人気が高いそうです。

また、スイスの山々の美しいアルプスの家々には、チムニーとおっしゃっていましたが、こちらで言うところの「暖炉」があるお家が多いそうで、とっても素敵な雰囲気のインテリアでした。

古いファームハウスをリフォームして、大切に使われている家屋には、木の梁が見え、あたたかい雰囲気です。そこでは、靴を脱ぎ、くつろぎのあるライフスタイルが、なんだか日本と共通しているように感じます。

こちらは、韓国の文字ハングルを模したインテリアをご紹介いただきました。
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おもしろいですね。アルファベットや漢字を表現したインテリアは少しあるようですが、彼は、日本のひらがなが美しく感じるそうで、そんなインテリアが生まれたら、私たちはどのように暮らしに取り入れられるでしょうか。インテリアの概念が、ちょっと変わるようなお話でした。

韓国では、アパート(マンション)での住まいが多く、どちらかというとクラシックなデザインのものは、馴染まず、やはりシンプルでモダンなインテリアの方が合うそうです。
また、木製家具に関しては、ナチュラル色塗装ではなく、着色のある濃い色の塗装が高級感があり、軽いチェアなどは、高級感を感じにくいとの事。

また、お二人が母国であまり見たことが無いという、最近日本で人気の「リビングダイニングスタイル」は、馴染みがないそうです。
器を手に持って食事をしない、韓国ではテーブルとイスの高さの関係は重要だということ。「リビングダイニングスタイル」は、難しい。スイスでは逆に、そういうコンセプトが理解できたら「有り」得るかもしれません、との事。

生活習慣と、家具・インテリアの深い関係性を改めて感じさせられました。

また、お二人が興味をもたれていた日本の畳。
日本では、和室も畳も少なくなっている現代社会ではありますが、「日本のインテリア」の代表ともいえる畳に対し、良い印象を持っていてくれているようです。
「日本の文化」として外国でもよく知られている畳。案外、当の日本人である私たちが、その良さや味わいを感じなくなっていることに関して、寂しいような、申し訳ないような気持ちになりました。

そして同時に、私たちも自国のインテリアや、諸外国のインテリアについて再度勉強する気持ちで、普段の暮らしを見つめるようになるきっかけをいただけたのでは、と思いました。

短い時間ではありましたが、お互いの国の事、お互いの国でのインテリアについて、お話をできたことを嬉しく思います。残りのインターンシップの期間も、ぜひ頑張ってほしいです。

2014/12/22 by 札幌ファニシング TERRA staff