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ベッドマットの選び方 - 低反発素材 -

By 札幌ファニシング, 2013年1月11日


【その2.低反発素材】
いまや、各社で開発に取り組んでいる新素材。 1960年代に宇宙飛行士を大きな衝撃から守るために開発された衝撃吸収素材からはじまり、現在では医療現場で床ずれ防止マットとして最先端の技術によって生まれました。 体圧分散に優れ、ウォーターベッドの寝心地を追求しています。

特徴
 低反発素材の体圧分散性は、一般的なクッション材に比べて、部分的な圧迫が強いままではなく体圧が十分分散されるまでゆっくりと反発しバランスのとれたところで体全体を受け止めます。
 人体の体表面の毛細血管は、その内圧が32㎜Hg以内であれば血流がとまることなく、床ずれ防止に効果があるとされています。 また体圧が分散されることにより寝返りが減り、睡眠の質を高めることが出来ます(ウォーターマットの説明参照)。
左:ヴィスコエラスティックフォーム
右:通常のスプリングマットレス
taiatsu
*赤や紺色の部分は圧迫が強く寝返りが多くなる原因に

低反発マットの色々
  低反発、と一言で言っても価格もばらばら。どのように違うのでしょうか?

1.通気性
 従来の製法では、低反発性を出すためにフォーム形成時に油性の混入物を加えます。弊社で取り扱っているヴィスコエラスティックフォームは低反発体になるように素材設計された単一素材で、混入物がありません。オープンセル構造*であることは当然ですが、混入物がないことにより、従来のものと比べて3倍以上の通気性があります。通気性の低い在来製法品のマットの場合、冬季間お部屋の温度が低い場合、中の水分、油分が冷え、硬くなりやすく、冷たさを感じやすくなります。
*オープンセル構造:発砲したときの空気の穴が隣同士つながっていて壁のない状態の事。気泡が壁により独立してつながっていない状態はクローズドセルとなり、通気性は0です。

2.混入物
 混入物がないことにより素材が均一で、水やアルコール洗浄による重量変化がほとんどありません。在来製法品に重量変化が大きく発生するのは水やアルコールに溶ける物質が多く含まれていることを表します。また、混入物の一部は洗濯で洗い流されてしまい、低反発性が損なわれてしまうため洗濯できないものがあります。(枕の場合*)
*在来製法で混入物があっても”洗える”と表示している枕もありますが、素材全体が油性の性質を持っているので油膜の中に水が入り込んでいる状態では水分が出にくく、乾きにくいという欠点があります。
 
3.へたり
 ヴィスコ~はドイツ工業規格に基づき動的疲労試験を行ったところ在来製法品より耐久性が高い結果が出ました。

4.引き裂き
 ヴィスコ~は在来製法品に対して5倍の引き裂き強さを持っています。直接引き裂かれるような環境にない場合は特に強い必要はありませんが、鋼材であるスプリングとの組合わせ商品であるマットレスとしては重要な要素です。

visco

※上記の低反発マットは、ヴィスコエラスティックフォームの資料です。
※現在TERRAでは、ジェルメモリーフォームのマットレスを展示しています。

※TERRAでは、新素材「ジェルメモリーフォーム」仕様のマットレスをご紹介しています。(2013年8月~)

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