高品質なギャッベは、汚れづらく お手入れが楽と言えます。
それは、材料である羊毛(ウール)にワケがあります。
イランの羊は、直毛で毛に脂質が多いのが特徴ですが、イラン南西部に位置するザクロス山脈で放牧されている羊の毛は、日中と夜との寒暖差が大きい時では40度ほどある地域で飼育されるため、特に脂質が多いのが特徴です 。
また、直毛なので、糸として撚った時に縮みにくく、しっかりとそろった毛ができあがります。それにより独特のしっとりとした質感や光沢を得られます。
ザクロス山脈のふもとで育った羊の毛を、手紡ぎし織り上げられたペルシャギャッベのお手入れ方法を、ご紹介いたします。
【普段のお手入れ】
掃除機だけで充分です。毛足に逆らうように掃除機をかけ、ホコリやゴミを吸い取ってください。最後に毛並みに沿ってかけるとなめらかな表情に戻ります。たまに、裏面も掃除機をかけてくださいね。
ぬるま湯で固く絞ったタオルで、ギャッベの表面を水ぶきするとさっぱりします。また、色艶が良くなります。(お買上げ直後は遊び毛が出る場合がありますが、徐々にでなくなります。)
【食べ物・飲み物をこぼしてしまったら】
すぐに乾いた雑巾などでこぼしたものを取り除いてください。もともと羊毛の油分が水分をはじくので、すぐふき取れば目立つような汚れになることはほとんどありません。
取れにくい場合は、[水ぶき→乾いた布に汚れを移す]を繰り返し、汚れが取れたら水分をしっかりふき取って乾かしてください。
※しつこい油汚れ
薄めた中性洗剤を使用して、しっかりふき取ってください。
※泥汚れ
乾いたタオルなどで主なものを拭い、いったん乾かしてブラシなどで浮き上がらせて、掃除機で吸い取ってください。
【注意点】
お湯や洗剤はなるべく使わないでください。
あまりごしごしこすると、パイルがフェルト化してしまうことがあります。
丸洗いはしないでください。ギャッベの縦糸には綿をつかっているので縮んで変形するおそれがあります。
【長期間しまっておく時】
ギャッベは、湿気と虫食いに弱いので、しまう前には汚れをしっかり取りましょう。裏表をしっかり掃除機をかけ、ゴミを取ってください。汚れをふき取った場合は、しっかり乾かしてください。
ロールに巻いて、横に寝かせ、湿気の少ないところに保管してください。通気性のある布などで包み、ウールの洋服用の防虫剤を一緒に入れておくことをおすすめします。
※湿気るとカビが生える事があるので、ビニール袋などで密封しないでください。
【ひどいシミが付いてしまった時】
無理にとろうとせず、絨毯クリーニングに出してください。
または、購入店へ、ご相談ください。
参考:高級ギャッベブランドFarhadian(ファーハディアン)様の資料を参考にさせていただいております。
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