北海道 暮らしから育てるインテリアキャンペーン2015

公益社団法人 インテリア産業協会北海道支部主催
「北海道 暮らしから育てるインテリアキャンペーン2015」が、昨日5月13日に開催されました。
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当社札幌ファニシング株式会社も、インテリア産業協会の会員で、社員も参加している催事です。
会場では、コンペの作品展示や
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・リフォームの提案
・ブラインド・ロールスクリーンなどウィンドウトリートメントの展示
・壁紙・床材の展示
・ユニットバス・システムキッチン、照明の展示
などのインテリア提案ブースもありました。

私も、昨年に引き続き、今年の研修会・講演会に参加してきました。

13:00からのインテリアコーディネーター特別研修会は、小林謙氏による「インテリアコーディネーターの矜持」です。小林氏は、札幌の二つの会社で、インテリアコーディネートやデザインに関わる実務の後、北海道東海大学の教授として勤められた方で、実は、札幌ファニシングの元社員であり、私の大学のゼミの教授でもある、当社とも私とも関わりの深い方でもあります。
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インテリアコーディネーターの矜持(きょうじ)。
矜持とは、難しい言葉ですね。誇り、とかプライド、といったような言葉。
つまり、インテリアコーディネーターとしての誇り、という様な内容です。

確かに、現在の日本では、デザインに関わる仕事には資格がいりません。自称デザイナー、でも仕事はできるわけです。

しかし、建築に関しては違います。建築家としての国家資格がないと、建物は建てられません。

私たち、インテリアコーディネーター(以下IC)は、資格を持っていますが、持っていなくても、コーディネートの仕事はできるわけで、でも、ICとしての誇りを持って仕事はしているわけです。

ICの仕事とはなんでしょうか。
お客様のニーズに応え、それに合ったインテリアを提案する、そんなところでしょうか。

でも、それだけではない、と先生はおっしゃっておりました。

情報があふれている現在、一般の方でもネットの利用で、世界中の情報を集めることができる時代です。そこで、ICに求められること・・・とは?

メーカーやデザイナー、生産者。呼び方は様々ですが、作り手とでも言いましょうか。
と、
使う人(ユーザー)
の、
間にいるのが、ICです。

このICは、スペシャルな技能をもった職人やデザイナー、スペシャルな商品(インテリアを構成する要素)を、どれだけ知っているか、情報を収集できているか、そして、その中から顧客にあったピースをどれだけ提示できるか。それがICの存在意義なのではないでしょうか・・・。というお話であったと思います。

デザインは工芸品とは違う、と線を引きたがる職人もいるかもしれません。
グラフィックにしろ、プロダクトにしろ、インテリアにしろ、芸術と技術はいつも隣り合わせで、どちらかの割合が強かったり、または、どちらか一方だったりしますが、ユーザーにとっては、そこは線を引くべきところではありませんね。

いかに、暮らしを豊かにしてくれる、自分に合った、自分のライフスタイルに合ったピースを身の回りにおけるかどうか。

その、お手伝いをしていくのがICの仕事であり、そのプロフェッショナルな思考が、ICの矜持ではないでしょうか。と、そういうお話でした。

私も、自分の身を振り返り、なるほど、そうだなぁと、肯かされることの多い研修会となりました。久しぶりに会った、先生もお元気そうでよかったです。
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続いては、建築家五十嵐淳氏による特別講演「世界から見る北海道の暮らしと住まい」です。
こちらは明日、続きをUPいたしますね。

2015/05/14 by 札幌ファニシング TERRA staff