この季節になると…

日々、寒さが増してきましたね。
朝晩本当にひんやりした日が続いています。
こんな、寒い季節になるとご紹介したくなるもの。

『ギャッベ』

イランの遊牧民、カシュガイ族によって昔から織り続けられている手織り絨毯です。女性たちがたしなみとして身につける技術で織り、その生活の中で使うという素朴な絨毯で、固い地面に敷くために非常に丈夫で分厚く、素材はウール、色は草木染という100%自然素材で出来た絨毯です。
すべて一点もの、二つと同じ柄のものははありません。下絵がなく、織り子さんの感性で、即興で織られているからです。
モチーフには一つ一つ意味があり、家族の幸せへの願いや想いが込められているそうです。
自然の景色や日常生活、身のまわりの動物たちを描いた個性的なものが特徴的でもあります。

たとえば
生命の木
『生命の木』と呼ばれるものです。
その名の通り、長寿・健康を願うモチーフです。
大地に大きく根を張って、厳しい自然の中で雨風に耐え、天空に向かって大きく茂っていくように、子供の成長や健康・長寿への願いを表現しています。
ギャッベでは定番のモチーフでもあり、また高い人気があります。

こちらは『鹿』
鹿
子供に寄り添って大切に子育てをする姿から、家庭円満を象徴するモチーフとなっています。

同じ動物のモチーフでも、羊やヤギだと富や豊かさの象徴に。
動物
羊は遊牧民にとって家族同然のもっとも大切で親しい動物です。
衣食住の全てを与えてくれ、豊かな暮らしをもたらしてくれる羊やヤギ。
代々と命を与え続けてくれることから、子孫繁栄の象徴にもなります。

お花にも見えますが、オオカミの肉球。
オオカミ
オオカミは遊牧民にとっては羊やヤギを襲う恐ろしい存在です。
そんな悪役を織り込むことで、害をなす悪い生き物が入り込んでこないように防御するという意味があるそうです。

ケルマックと呼ばれる、Sを横にしたような文様。
ケルマック
小さい虫を意味するモチーフで、邪魔なものが入り込まないように魔よけとする文様です。

たとえば玄関マットにオオカミやケルマックが織り込まれていると、最強だと思いません?

お子さまのいらっしゃるご家庭では、やっぱり生命の木と鹿のモチーフが入ったもの。

こんな風に、自分の願いと織り子さんの想いをリンクさせながら、お気に入りのギャッベを探すのってワクワクしませんか?

TERRAでもたくさんのギャッベを展示しております。
また、ここに挙げたモチーフもほんの一例です。

これからの季節にもぴったりな天然素材でできたギャッベ、ぜひぜひTERRAに見にいらしてください♪

TERRAで主に扱っているギャッベブランド『ファーハディアン』のギャッベができるまではこちらにも♪

2015/11/19 by 札幌ファニシング TERRA staff