カテゴリー別アーカイブ: 家具のこだわり

木製家具の、なかみ。

テーブルなどの、木製の家具に使われている
”木材のなかみ”(種類)について、ご紹介します。

木材について「よくわからない」という方のために、
今日は、色々な素材を使って説明してみますね。

1.無垢板(むくいた)
 無垢板とは、こういう感じです。

 材料となる木を、切ったもの。
 1枚板とも言います。

 お肉と一緒で、種類・大きさ・質が良いほど高価です。

2.集成材
 小さい断面の木材を、長さ方向や、厚さ方向に継ぎ足して
 多きい断面の木材にしたもの。

3.突板(つきいた)
 木材を、薄く切ったものです。
 切る方向により、板目、柾目、杢目があります。

 左が板目、右が柾目です。
 杢目は、4で説明する、かつらむきの状態から取ります。

4.合板
 ベニヤとも言われます。
 木材を大根の「かつらむき」のように、薄くむきます。
 繊維の方向を90度変えながら、奇数枚(5枚や7枚)重ね、接着します。

 この合板に、
  3の突板を貼ったものを 「天然木化粧合板」
  ポリ塗装をしたものを「ポリ化粧合板」
  木目をプリントした紙をはったものを「プリント化粧合板」と言います。      

5.木質ボード
 木の小片を接着剤と混合して、圧縮して作るボードのこと。

 ”あらびき”なら、パーティクルボードと言われます。

 もっと細かくした木の繊維を接着剤と混ぜて固めると、
 ファイバーボードと言われます。

 ファイバーボードには、密度が低い順から、
  ・インシュレーションボード
  ・MDF
  ・ハードボード——–の3種類に分かれます。

6.フラッシュ構造合板
 天然木や、木質ボードの枠に、合板やMDFなどの板を貼った
 中空構造の板のこと。
 表面には、プリント化粧シートや、突板を貼ります。

 障子は、片面からしか、紙を貼りませんが、
 木質の枠に、両面から貼るのがフラッシュ。

 丈夫にするたため、枠の中に、
 ダンボールなどの格子状の芯を入れることもあります。

 フラッシュ構造合板を作っているところ

種類によって、異なる利点があります。
その使われる部位に適した材料で、いろいろな家具が作られています。

これからは、材料の事を考えながら、家具を見てみてください。
今までと、ちょっと違った見方が出来るかもしれませんよ。

人間工学から生まれた椅子

家具をデザインするとき、
デザイナーは、一番何を重視するでしょうか?

デザイン性(見た目)?
コスト(安く売れるか)?
話題性(とにかく目立つ)?

いえいえ、やっぱり、本当に良い家具とは
使い心地を追求して作られます。

使う人に、使いよい家具。

さらに追求すると・・・
全員に使いよい家具なんて、ない事になる・・・!?
そうです。
人によって、体型や身長、そして使う目的が違いますね。
だから、自分に合った家具を選ぶ、と言う事が大切です。

たとえば、チェア 一つとってみても、
何をするときに座るチェアですか?
あなたの体型は?
座るときの癖は?
どんな姿勢が楽ですか?

ちなみに、私は、
深く背中に寄りかかったり、
椅子の上で楽器を弾いたり、
長時間、本を読んだり、
たまには、椅子の上でアグラをかいたりします。

それには・・・
ロッキング機能が付いていて欲しいし、
簡単に背が倒れたり、元に戻って欲しいし、
楽器を持つときに、アームが邪魔にならないで欲しいし、
本を読むときには、肘は肘掛にかけて固定したいし、
アグラをかくときには、ひざにぶつからないアームの位置と
座り良い座面が必要になります。

そうやって、オーダー家具のように
自分の目的に合った自分用のチェアを見つけられたら・・・

人の身体の動きの特徴や、
骨の構成、筋肉のつき方とその使われ方。
作業内容と、そのときの姿勢、荷重、目線などは、どうなっているのか?

こんな風に考える学問を、「人間工学」といいます。

人間工学は、あらゆる角度から人の身体と、
それをとりまく外的要素を研究するのです。

今日は、人間工学から生まれた一つの高機能チェア
「エルゴヒューマン」をご紹介します。

エルゴヒューマンの一番の特徴は、
独立したランバーサポート(背骨のS字を矯正する機能)。
長時間座ることは、腰に大きく負担をかける事になります。
この独立ランバーサポートは、作業体勢でも、リラックスの姿勢でも
しっかり腰・背骨をサポートしてくれます。

もちろん、バックシート(背もたれ)やヘッドレスト(枕部分)、アームレスト(肘掛)、座面の高さや角度を姿勢や条件に合わせて調節できます。

ロッキングの固さも、座る人の体重で感じ方が違います。
そのロッキングの固さも調節できるので男性でも女性でも、快適にロッキング機能を使うことが出来ます。

また、座面、背面に使われているメッシュ素材は、身体の曲線にフィットし、
表面への圧力を均一に保ち、長時間座っても蒸れません。

エグゼクティブチェアーならではの重厚感をお求めの方には
オールレザータイプもあります。

エルゴヒューマンなら、独立ランバーサポートと、各部の調節機能で
様々な人の、様々な姿勢や条件に合わせる事ができ、
長時間座っても疲れにくい自然な着座姿勢が保てます。

パソコンで長時間作業して腰が痛かったり、
パソコンの画面を見ながらの思考作業が多かったり、
リラックス感を求めるため、深く背にもたれかかったり、
後傾姿勢で、キーボードをたたいたり、

でも・・・今までの椅子じゃ、疲れてしまって・・・・
そんな方に、おすすめいたします!

家具の世界で、はばたく ”ちょうちょ”

最近では、若い方にも本当に人気の高い
「一枚板」の家具。

長い年月かけて育った、立派な木の息吹を感じさせる
命の力を感じさせる、

魅力のある家具。

さて、これらの無垢板の家具に見られる、
このちょうちょ型の部材。
何だかわかりますか?

これは、ただの飾りではないのですよ。

板は、乾燥や湿気で膨張したり、よじれたり、縮んだりします。
割れ等をとめる為にはめこまれた
「ちぎり」という物なんです。

よく、「ちぎりを交わす」なんていいますよね。

お互いを結ぶ、この「ちぎり」。
信頼関係を結ぶ時の言葉にもなっているのですね。

人気の一枚板の家具に、こんなダイニングもあります。

これは、ナラ材と、アメリカンウォールナットの
コラボレーション。

木目にあわせて接合するので、
同じデザインはありません。

世界で一つだけの、オリジナルテーブルになります。

ちぎりの入れ方も、
木の割れ目に沿って入れるので
場所も大きさも、様々。

味わい深い印象にも一役かい、
装飾性も持ち合わせる、このちょうちょ。
TERRAの一枚板家具売り場で、注目してみてください。

世界に一つだけの家具
逸品家具売り場はTERRA3階です。

ペルシャ絨毯の楽しみ方

TERRA4階には、世界の手織り絨毯が集まる
カーペット・敷物売り場があります。

中国の緞通や、ギャッベ、キリム、パキスタン
・・・そして、ペルシャ絨毯。

TERRAの敷物コーナーを見るだけで、
世界中の敷物を見ることが出来るんですよ!

ここは、ペルシャ絨毯の間。

そして、壁にかかる、この一枚の絵。

なんと、この写真に見える額の中も、
手織りのペルシャ絨毯なんです。
とても、糸を織って出来た絵柄とは思えないほどの仕上がりです。

絨毯の、価値をはかる方法の一つに
”目の細かさを見る”というのがあります。

目が細かいほど、柄がなめらかに美しく見えます。
(デジカメの画素数や、モザイク画と同じ考えですね)
その分、織る時の作業は大変になるので、価格も高価になります。
機械織りの絨毯も同じことが言えます。

中国緞通の『段』も、絨毯の『ノット』や『ラージ』も同じ様な意味で、
ある単位あたりの糸の目の数をこれらの単位で表します。

ですから、90段の緞通より、150段のほうが目が細かく、高価。
50万ノットのカーペットより、80万ノットのカーペットの方が細かく、高価。
・・・と言う事になります。
目の細かい敷物は、汚れ辛く(汚れが裏に入り込み辛いため)、丈夫ですし、
足の裏に感じる、踏み心地も違います。

絨毯を見比べる、簡単な方法を一つお教えしましょう♪
絨毯を裏返して見てみてください。

ほら、目の細かさの違いが見分けやすくなりますね。
(写真じゃ、わかり辛いかな?)

右の絨毯の方が、目がより細かく、表面もなめらかで、かつ、細やかな柄が表現されています。

TERRAで、手にとって、ペルシャ絨毯を眺めてみて下さい。
きっと、前より、もっと
手織り絨毯の美しさが実感できるように、なっているはず・・・(^-^)/です。

手作り家具と職人の手 その2

人の手で、大切に作り上げられる
札幌ファニシングオリジナル北海道家具。
旭川の家具工房を見学させてもらっています。

塗装の様子

自由に棚板の高さを変えるには、細かいピッチで穴が開いていて、棚ダボの位置を変えることにより調節できます。
棚ダボ穴もひとつひとつドリルで開けます。

ダボ穴のメスネジを埋め込んでいきます。

細かい作業を追え、手作りの家具が出来上がります。
実際に見てみると、本当に心を込めて作られているんだなあ・・・と感激してしまいます。