UDとBF

バリアフリーと、ユニバーサルデザイン

By 札幌ファニシング, 2013年1月17日


UDとBF

最近よく耳にする、バリアフリーと、ユニバーサルデザイン(UD)。高齢化社会がすすむにつれ、公共の場、住環境のインテリア環境にも変化が現われています。
そこで、バリアフリーとユニバーサルデザインについて考えて見ましょう。

バリアフリー

「バリア」とは英語で「障壁」という意味です。バリアフリーとは、もともとあった障壁を取り 除くことを意味します。例えば、歩道と車道の段差、歩道の進行方向に対して横方向の傾斜をなくし、車椅子の人が利用できるようにしたり、駅や家にスロープ、エレベーター、リフトを取りつ けることで、これまで上がれなかった上階に上がることができるようにすることです。

バリアフリーの考え方も、今ある状況を大きく変えることができない場合には、必要な方法です。 しかし、これは後付けの方法ですから、初めにバリアが存在します、それを普通では使用できない 障害者、高齢者などのために改善する方法がバリアフリーと言えると思います。

本当に望ましいのは、取り払わなくてはならない「バリア」がもともと存在しない環境をつくること、なのではないでしょうか?

ユニバーサルデザイン

ユニバーサルとは英語で「普遍的な、すべての人々の、全世界の」という意味です。ですから、 「すべての人のための普通のデザイン」ということです。

ハンディキャップや年齢、国籍、性別、 学力など、いろんな違いを超えて、すべての人が暮らしやすいように、街づくりものづくり、環境づくりなどを行っていこうとする考え方です。

ユニバーサルデザインは、ある一定の人を対象にしたデザインではありません。
すべての人が、使いやすい、暮らしやすい、といった事を目指す、これからの理想的考え方ではないでしょうか?それを実現するには、作り手側の広い視野や、たくさんの人の意見、経験が必要となってきます。

リフォームによる住宅のバリアフリー化

車椅子で住めるバリアフリー住宅
【玄関】
・アプローチのスロープ   
   どんな住宅でも発生してしまう玄関の段差を、スロープの設置により解消。
   床は滑り難い素材を使用し、手摺を設置。

・道路L型溝の切り下げ
   道路と敷地の境界にあるL型溝を、段差を作らない構造の切り下げに変更することにより
   車椅子の通行がしやすくなる。V字型の底部分を水が流れる。

・玄関引き戸
   縦型のレバーハンドルによりスムーズに開閉可能。

・フルフラットな床仕上げ
   玄関前のポーチから全てのフロアをフラットな構造にする。

・玄関戸脇の縦型手摺
   玄関戸の開閉に便利で安全な縦型手摺を設置。開閉時に踏ん張りが利く。

【浴室、洗面室】
・洗面室の出入口の幅広な1本引き戸
   出入口戸の有効巾を広く確保し車椅子でも通りやすい、使い勝手のいい一本引き戸に。

・浴室の出入り口に有効巾が広くとれる2枚引き戸
   車椅子で、そのまま入ることができる。

・座浴
   座ったまま温水シャワーを浴びることができる優れもの。
   座浴専用の浴槽、シャワーチェアなどもあります。

・手摺の設置

【その他】
・トイレの1本引き戸と手摺の設置。

・ホームエレベーターの設置。

・階段の足元灯と手摺の設置

・階段を座ったままの姿勢であがることができる、昇降機の設置。

【ダイニングキッチン】
・システムキッチン
   システムキッチンは車椅子で使用可能なように、シンク部分が引っ込んでいるタイプがあります。
   吊戸棚の内部を取り出し易いように、内部がスライドするものを選ぶと良いでしょう。
   また、スイッチひとつで昇降する吊戸棚の食器棚もあります。

・昇降式テーブル
   高さが自由に変えられる昇降式テーブルは、肘掛の高い車椅子でも、
   奥まで入ることができる高さに調節できるので、大変便利です。

What do you think?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>