
桐の箪笥はなぜ良いか?
By 札幌ファニシング, 2013年1月10日

桐たんすが収納によいとされているのは、多くの方がご存知ですよね。
では、なぜよいとされているのでしょうか?
そこで、桐の性質と、桐たんすの特徴をご紹介しましょう。
桐の性質
- 防湿効果
後の桐たんすの特徴で詳しくご紹介しますが、桐自体の組織が湿度に反応し、防湿効果がもたらされます。これが、収納に向く一番の理由です。
- 抗菌効果
桐にはパウロニン、セサミンという成分が含まれており、ノミ、ダニなどの虫がつきにくく、抗菌性に優れています。
- 保温効果
桐材は多孔質(ミクロの小部屋がたくさんあります。)なので、保温効果が大きいのです。
- 腐食に強い
軽くて軟らかい桐材は腐りやすいと考えられがちですが、実は極めて腐りにくい木材です。
それは桐材に多量のタンニン(防腐剤となります)が含まれるからです。
その為桐のたんすは長い間使用可能なのです。
- 難燃性
桐は他の木材に比べ、着火点、発火点が高いため燃えにくいです。
*木材に火がつく温度を着火点、炎となって燃え出す温度を発火点といいます。
これは、桐自体の吸湿性が高く、水分を含むことにより膨張し、 内部への熱を遮断する為と考えられます。
着火点 |
杉⇒180℃~240℃ |
桐⇒270℃ |
発火点 |
桐⇒425℃ |
*火災時、桐のたんすが表面は真っ黒で内部は全く燃えていなかった、という事があります。
桐たんすの特徴
桐の性質を考えると、桐材がたんすの材料として優れていることがわかりますね。
- 火に強い
- 軽くて、持ち運びが楽である。
- 木目が美しい
- 保湿性が高い
- 製品が古くなっても、再生が可能
*桐たんすは古くなり汚れてきても、表面を削ることにより、また新しく生まれ変わります。
- 狂いや伸縮が少ないため、いつまでも美しい姿を保つ
- 健康家具である
*桐たんすは自然素材、自然仕上にしている(科学塗料を使用していない)為、
アトピーやアレルギー性皮膚炎等の心配が少ないです。
又、昨今問題になっているダイオキシンの発生もしにくく、自然環境に優しいのです。
- 防湿効果がある
*これは桐自体の特性によるものです。桐自体の組織の中にチローズ構造という
ミクロの小部屋が無数にあり、外部の湿度が高くなると素材自体が膨張し、
隙間をふさぎ外気を遮断し中に湿気を入れません。
逆に外部の湿度が低くなり乾燥すると、収縮し、通気を良くするのです。
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桐たんすがよいとされている理由がわかっていただけたでしょうか?
特に『通産大臣指定伝統的工芸品』の証紙が貼ってあるものが信頼性の高い商品です。
←通産大臣指定伝統工芸品のマーク |
今回は総桐たんすをご説明しました。中には表の材料は違う木材で、中の引き出しのみ桐材利用の商品や、自然塗料以外を使用している製品もありますので、各販売店でご確認ください。
冠省、
要用のみにて失礼いたします。
桐の木の防虫成分などが衣服に適している事、よく解りました。その点で樟脳の材料でもある樟の木の箪笥と言うものが在るのか聞いた事が有りません。樟の箪笥の有無、もし無いのならその理由などをお教え頂ければ誠に有難いのですが何卒ご教示のほど宜しくお願いいたします。
この度は当サイトをご覧いただきましてありがとうございます。
弊社ショールームにも樟のタンスを展示してございます。
引き出しをあけるとつーんとした匂いが漂い、
これは防虫に効果ありだろうというのが見て取れる商品です。
本来は樟(クスノキ)ですが、一般的には楠(クスノキ)という漢字が
使われてしまうそうです。
ショールームに展示の商品も『楠』という表記になっております。
ぜひ一度、ショールームに足をお運びいただければと思います。
宜しくお願い致します。