この季節になると。

この季節になるとご紹介したくなるアイテム。

それが

ギャッベです。

イラン南西部のザクロス地方一帯に住む遊牧民の女性たちが一目一目手結びで柄を織り込んでいる、ウール100%のじゅうたんです。

一目一目思いを込めて、家族の幸せや健康を祈願するモチーフが文様となって織り込まれています。

諸説ありますが、例えば羊やヤギなどの家畜は財産を意味し、木や花のような植物には健康を願う意味合いが込められています。

羊やヤギと少し見分けにくいのですが、鹿は家族円満の象徴であったり、サソリやオオカミなんかをモチーフにした文様もあります。

TERRAショールームに展示してありますギャッベをいくつかご紹介。

 

パッチワークやパネル柄と呼ばれるパターンで、たくさんのじゅうたんを並べたような柄。

いろんなモチーフが入っていて、色もたくさん使っているのでカラフルで楽しいものが多いデザインです。

 

羊やヤギがたくさん。

生命の木と呼ばれる、家族の健康や長寿を願う文様も見られます。

天然色と言って、羊さんの毛を染めずに自然の色そのままで織っているベース地がナチュラルで味があって、なんともいい感じ。

 

ザクロス山脈をイメージしているのでしょうか。

山なみに動物と生命の木。

風景画を思わせるような構図です。

黄色はクチナシで、青は藍、赤は西洋アカネという植物で染めて色を出しています。

イランで作られるギャッベは天然染料で色出しをしています。

 

珍しい魚の紋様。

魚は活力の象徴とも言われています。

あまり見ることのない海に思いを馳せて織られたのでしょう。

藍で染められたブルーも美しい。

 

他にも美しいギャッベがたくさん展示しております。

全て一点もの、同じものはふたつとありません。

ぜひTERRAへイランの手織りギャッベを見にいらしてください。

きっと、あなただけのお気に入りが見つかると思います。

 

 

 

 

 

 

2020/12/22 by 札幌ファニシング TERRA staff